【そもそも学習論】③【手間を省いて、市販教材ではなく、塾通いで成績を伸ばしたい。の落とし穴】

塾に任せれば成績が上がるとは限らない 〜大きな差がある本当の理由〜

「塾に行けば何となく成績が上がるはず…」

このように期待して通塾をスタートするご家庭は非常に多いです。中学・高校・大学受験に向けて、定期テスト対策に、集団授業に個別指導に…単純に考えれば、学習量が増えるのだから学力が上がるのは当然のことのように思います。


実際、ある調査では 通塾者の90%近くが定期テスト・受験対策に効果があったと感じている というデータも出ています。

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ですが、同じ「塾通い」でも結果には大きな差が出ます。


なぜ 塾に通っても成績が上がらない場合 があるのでしょうか?
今回はその理由を、教育研究・保護者の声・塾現場の実態から整理していきます。


① 塾通い=自動的に成績UPではない(因果関係の誤解)

 

塾に入る前後で成績が上がっていれば、ついその差を
「塾の効果だ」と考えたくなります。

しかし統計的に見ると、単純な比較ではそれが 塾の効果とは言い切れない という指摘があります。つまり、成績が変化した原因が必ずしも『塾の授業そのもの』ではない可能性があるのです。大阪府公式ウェブサイト

👉 例えば…

  • 成績が良い家庭は元々勉強習慣がある

  • 親が熱心で家庭学習を徹底している

  • 最初から学力が高い子だけ塾に通っている

このような「通塾する生徒」の背景要因そのものが結果に影響しているケースもあります。


② 塾によって「質」が大きく異なる

「学習塾」も実際には千差万別です。いわゆる進学校(旧帝大クラスの大学進学実績がある高校)を目指す子たちがそろっている塾はなおさらです。

事実、私は平均学力くらいの子どもが親の一言でそういう塾に行かされて、不登校にまでなった子を何人も知っています。無知とエゴというのは子どもを壊します。つまり、

授業の質・講師の力量・教材の適合性・進度やサポート体制
これらが塾ごとに異なるため、同じ時間通塾しても一人ひとりの学びには違いが出ます。

例えば…

  • 授業レベルが本人に合わない

  • 成績向上のための個別フィードバックがない

  • 生徒と講師の相性が悪い
    などが挙げられます

こうした要素が揃っていない塾では、保護者の期待とは裏腹に「授業を受けて終わり」という状況になりがちです。


③ 本人の学習姿勢・目的意識がカギ

同じ塾でも、伸びる子・伸びない子が出るのは事実です。
重要なのは、**塾に通う本人の「目的意識」と「学習の質」**です。

研究や現場の声でも、次のような違いが見られています。

✔ 目標が明確で、自分から勉強に取り組む
✔ 授業で教わったことを自宅で復習・定着させる
✔ 定期的に自分の弱点を振り返る

一方、ただ「なんとなく塾に通っている子」は、同じ時間でも成果につながりにくい傾向があります。興学社学園公式サイト


④ 塾だけで“勉強が完結”していないか?

よくある落とし穴の一つに
塾の授業だけで勉強が終わってしまうこと があります。

塾はあくまで学習をサポートする場です。
しかし、そこで得た知識を自分のものにするには、家庭での自主学習が不可欠です。
この点が弱いと、塾の効果が十分に発揮されないまま終わってしまうことがあるのです。プレジデントオンライン


⑤ 心理面・生活リズムも見逃せない

塾通いにはメリットだけでなく、負担もあります。

  • 学習時間が増えることで睡眠や生活リズムが乱れる

  • ストレスがたまる

  • 競争意識が強くなり過度なプレッシャーになる可能性がある(わたしが塾の現場で見る限り、競争意識が芽生える、「強くなる」というのは成績に効果がありますが、「強くなりすぎる」と人間関係等の状況が一気に悪化します。親子関係に重大な危機をもたらして、そのケアに追われた経験もいくつかあります)

こうした要因がかえって学習効率を下げてしまう場合もあります。


まとめ:塾の効果を最大化するために大切な視点

単に「塾に通わせる」だけでは、必ずしも成績は上がりません。

しかし逆に考えると…

✅ 塾の目的を明確にする
✅ 本人の学習習慣を整える
✅ 塾選びで質の高い指導を見極める
✅ 家庭学習と塾を一貫した流れにする

こうした視点を持つことで、塾は単なる「時間消費の場」ではなく
生徒一人ひとりの学力を伸ばすための 強力なサポート に変わります。

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